人気ブログランキング | 話題のタグを見る

はらっぱこびとのおうち

harappako.exblog.jp
ブログトップ

布おむつの行方

先日フリーマーケットに出店しました。
これ、いらないかも、と思い始めると、ざくざく、大切にしまいこんであったものが出てくる出てくる。
今回出てきたのは、布おむつ。
子どもたち皆が使ってきたものだけれど、実家の母に習った通り洗い続けたおむつは今なおまっしろで、よく洗い込まれてふんわり。
きっともともとの生地が上質なのでしょう。

とはいえ、おむつはおむつなので、なんとかぞうきんとして使い切ろうとがんばってきました。
さすがおむつだけあって吸水性がすばらしいので結露拭きとして重宝してきました。

とはいえ・・・
100枚はなかったけれど、優に50枚は超える量。この丈夫さ。一生かかっても、使い切れないかもしれない・・・はてさてどうしたものか。

そんなとき、夏休みに実家の母が言っていたことを思い出しました。
「おかあさんが半分もらっていったおむつね、
市報に出してみたら『使ってみたい』って方があったんだよ。
この間とりにこられたよ。おばあさんの方だったけれど、
経済的なこともあって娘さんが始めてみたい、っていうことだったよ」

そのときは、よくかあさん市報に出したな〜と思いつつ、
「今でも布おむつ、使ってみようってひとがいるんだね」
とふたりでしみじみとしていたのですが、その話を思い出したらじわじわと、
そんなら私もフリマに持っていってみようかな、という気になったのです。

「ご自由にお持ちください」
と札は付けてはおいたものの、狭いスペースの中なかなか全面に出す勇気も出ず。
それでいっしょに出店していた方が、小さいお子さんを連れたお母さんに声をかけてみてくれたりして、そうしたら、ふたりの方が引き取ってくださると、言ってくださったんです。

うれしかった。
なんというのでしょう、この気持ち。息子に「跡を継ぐよ」と言われたお父さんの気持ちとでもいったらよいのでしょうか。

うまく言い表せないのですが、いっしょに出店したおかあさんが
「これだけでもやった甲斐があったね」と言ってくださいました。
ほんとうに、そうでした。布おむつ、第二の人生がんばれ!

                           あきつ
by harappakobito | 2009-11-11 23:39 | よもやま